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魚に心はある!? 喜怒哀楽や学習能力を解き明かす「魚類心理学」の専門家が解説

番組から
2025/09/14


9/14(日)10am - 10:40am

OCEAN BLINDNESS 〜私たちは海を知らない?〜


海に関するさまざまなプロジェクトを手掛ける日本財団の海野光行と、森里川海アンバサダーとしても活躍しているアナウンサーの高橋万里恵がお送りする『OCEAN BLINDNESS 〜私たちは海を知らない?〜』。


突然ですが、魚に「心」はあると思いますか?

今回はこのテーマを深掘りしていきます。

そこで、魚の行動や感情を科学的に解き明かそうとしている京都大学の教授で舞鶴水産実験所 所長の益田玲爾(ますだ れいじ)先生をお迎えしました。

益田先生は「魚類心理学」を研究されています。そんな分野があるの!?とビックリですが、その研究を始めたキッカケは京都大学に就職する前のこと。

ハワイの研究所に勤めていた当時、ハワイで人気の「モイ(Moi)」という魚の栽培漁業に関する研究をしていたそう。

そこで、モイの学習能力や行動について調べていたところ、同僚から「それは心理学だ」と指摘され、「フィッシュサイコロジー」つまり「魚類心理学」を自称しようと思い立ったのだと言います。


そんな益田先生は「魚に心はあります」と断言。その“心”は「情動」と「認知」に分けられると説明。情動は、「喜怒哀楽」や「不安」、「落ち着いている」ということ。

例えば、不安な時には餌を食べなくなりますが、安心すると食べるようになり、そのほかにも怒った時には背びれを立てる魚もいるそうです。

一方で、認知は「学習」と「推理」に分けられます。

魚には「人を見分ける能力」もあり、顔の雰囲気や髪といった細かなところまで見えているとのこと。

そして、「この人からは餌がもらえる」と学習すると言います。


また、魚の種類によって“心”も違い、フレンドリーなのは、イシダイやキジハタ、カンパチ。

「見たら寄ってきますよ」と益田先生が解説。

また、メジナはわりと乱暴で、水槽で飼うと他の魚にイタズラをするタイプなのだそう。

さらに、魚の個体によってシャイだったり、大胆だったり、オスとメスでも性格に違いがあると教えてくださいました。


すると、育児中の万里恵さんから「心があると目で見てわかる実験はありますか?」と質問すると、益田先生が紹介してくださったのが「輪っかをくぐらないと餌が食べられない“輪くぐり学習”」。

魚が繰り返すうちにスムーズにエサ無しでも輪を通過するようになるそうで、これには万里恵さんも「子どもが通う保育園でやってもらおう」と大盛り上がり!


番組後半では、「魚の行動が私たちの暮らしにどうつながるのか」をテーマに深掘り。

海野さんからは「魚に心があると認識すると、食べ物として見られなくなってしまうのでは?」と踏み込んだ質問も飛び出しました。

皆さんはどう考えますか?


オンエアを聴き逃した方は、AuDeeやSpotifyなどのPodcastで配信中の番組をぜひお聴きください。


【AuDee】OCEAN BLINDNESS 〜私たちは海を知らない?〜

https://audee.jp/program/show/300008436


♪今回のオンエアでお届けした楽曲♪

Loaded Honey「Don't Speak」

Maia Hirasawa「Boom!」

The Beatles「Day Tripper」


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9/14(日)10am - 10:40am

OCEAN BLINDNESS 〜私たちは海を知らない?〜

DJs: 海野光行, 高橋万里恵

メール: ocean@interfm.jp

番組をradikoタイムフリーで聴く ▼

https://radiko.jp/share/?sid=INT&t=20250914100000

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