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スーパーでの魚選びが海を救う?激減するスルメイカやサンマといった水産資源の管理と食文化

番組から
2025/06/22


6/22(日)10am - 10:40am

OCEAN BLINDNESS 〜私たちは海を知らない?〜


海に関するさまざまなプロジェクトを手掛ける日本財団の海野光行と、森里川海アンバサダーとしても活躍しているアナウンサーの高橋万里恵がお送りする『OCEAN BLINDNESS 〜私たちは海を知らない?〜』。

知らない海を知って心に波を起こす40分をお届けしています!


前回に引き続き、東京大学 大気海洋研究所の木村伸吾教授をゲストにお迎え。

先週は、海水温の上昇や黒潮の大蛇行が魚に与える影響について伺いましたが、今週のテーマは「人の手が海に与える影響」。

近年、サンマやスルメイカの漁獲量が大きく減少している背景には、気候変動だけでなく人間の“乱獲”も関係していると木村先生は教えてくださいました。

例えば、秋の味覚として親しまれてきたサンマ。

以前はほぼ日本だけが水揚げしていたにも関わらず、今や中国や韓国、台湾なども漁獲するように。

しかも、生で食べることを好む日本に対し、冷凍でも問題ない海外のニーズが高まったことも背景にあるとのことです。


また、水産庁によるTAC(漁獲可能量)制度についても解説。

クロマグロは国際管理の対象ですが、例えば、近年漁獲量が激減しているスルメイカはTACの対象です。

そのスルメイカは、かつて何十万トンも獲れていた時代があったそう。

しかし、現在は2万トンを割るほどに。

さらに、今年6月初めには、函館で初競りが行えないほど獲れないという異常事態も発生。

そういったことからTACによる設定値が実態に合っていなかったため、今年大幅に見直されました。

すると、海野さんが「(スルメイカの漁獲量は)戻るんですか?」と直球の質問を木村先生へ。

先生によると、スルメイカは1年で成魚になる“年魚”であり、爆発的に増減する可能性もある。

また、漁業者から赤ちゃんのムギイカをよく見るようになったと聞いているとのことでした。

まだ希望の光もあるようです。


そして話題は、真理恵さんが「食文化を守りつつも、その資源も守るのはすごく難しいなと思う」と話したように、「食文化と資源管理」へ。

その中で、スーパーでの魚選びにも注目。

木村先生は「『お買い得』といったものは、多く獲れている魚であるケースがあるんです。だから、資源が豊富な魚を食べたらいい」と解説。

そこから北海道でいま獲れているブリについて、天然ものと養殖ものの食べ方で大盛り上がり!

どんな内容だったかは、AuDeeやSpotifyなどのPodcastで配信しているのでぜひお聴きください!!


【AuDee】OCEAN BLINDNESS 〜私たちは海を知らない?〜

https://audee.jp/program/show/300008436


さて、来週6/29(日)はなんと・・・生放送!

テーマは、海や川でのレジャーシーズン真っ盛りを前に誰もが知っておくべき「海のそなえ」。

そこで、番組では、海や川での“ヒヤリハット体験”を募集しています!

ocean@interfm.jp

海でヒヤっとしたこと!川でハっとしたこと!といった危なかった体験などを、ぜひこちらまでお寄せください。


♪今回のオンエアでお届けした楽曲♪

Lisa Loeb「I Do」

Rema & Selena Gomez「Calm Down」

宇多田ヒカル「Mine or Yours」


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6/22(日)10am - 10:40am

OCEAN BLINDNESS 〜私たちは海を知らない?〜

DJs: 海野光行, 高橋万里恵

メール: ocean@interfm.jp

番組をradikoタイムフリーで聴く ▼

https://radiko.jp/share/?sid=INT&t=20250622100000

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