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ブリやトラフグの漁場が激変 黒潮の大蛇行が終わる!?気候変動と回遊魚を考える

番組から
2025/06/15


6/15(日)10am - 10:40am

OCEAN BLINDNESS 〜私たちは海を知らない?〜


海に関するさまざまなプロジェクトを手掛ける日本財団の海野光行と、森里川海アンバサダーとしても活躍しているアナウンサーの高橋万里恵がお送りする『OCEAN BLINDNESS 〜私たちは海を知らない?〜』。

知らない海を知って心に波を起こす40分をお届けしています!


今回のテーマは、回遊魚と気候変動。

ゲストにお迎えしたのは、東京大学 大気海洋研究所の木村伸吾教授。

長年にわたり、海流や気候変動などが回遊魚にどんな影響を与えるかについて研究されてきた海のスペシャリストです。

マグロやサンマ、ブリ、ウナギなどの回遊魚は、水温や海流の変化に応じて生息地や回遊ルートを変えていきます。

今では温暖化による海水温の上昇が当たり前のように報道されていますが、その影響のあり、回遊魚の生息範囲が劇的に変わっていることもあるそう!

そのひとつが、ブリ。

以前は九州や四国など南の方でよく獲れていたブリが、今では北海道で多く水揚げされるようになって、漁獲量のトップ3に入っています。

これにより「食文化」や「流通」の現場でもさまざまな課題が生じています。


漁獲量が増えた当時の北海道では、ブリを扱う文化や加工技術が根付いていなため、「せっかく獲れても高く売れない」「処理方法がわからない」などの問題が発生。

そこで、ブリで有名な富山県の氷見から漁師さんを招いていろいろと教えてもらったとのこと。

そのほかにも、トラフグなどでも同じような課題が生じていて、文化や技術の継承、流通インフラの整備など、“魚がいるだけでは成立しない漁業”の現実が浮き彫りになりました。

そのため、環境に適応していく、そして、私たち消費者の意識変革も必要だと木村先生は語ってくださいました。


また、気になる「黒潮の大蛇行」についても詳しく解説!


そもそも黒潮と親潮がぶつかるところは、なぜ豊かな漁場となるのか? 皆さんはご存知ですか?

オホーツクといった北から流れてくる親潮は、冷たいため表層と深層の水がよく混ざります。

そして、水深が深いところには栄養がたくさんあり、プランクトンが増えていきます。

そういった栄養を供給するのが親潮。

一方で、黒潮は暖かい水を供給する。

その2つの海流がぶつかることで、生物の生産性が高くなるとのこと。

東大教授によるわかりやすい解説に、万里恵さんも目から鱗のようでした。


では、大蛇行するとどうなるのでしょう?

気象庁が「終わるかもしれない」と発表しましたが、もとの海流に戻った場合はどうなるのでしょう?

続きはAuDeeやSpotifyなどのPodcastで配信しているので、ぜひお聴きください!!


【AuDee】OCEAN BLINDNESS 〜私たちは海を知らない?〜

https://audee.jp/program/show/300008436


来週も引き続き、木村先生にお話を伺います。

テーマは「人による乱獲、人による影響」です。お楽しみに!!


番組では、あなたの海の気になるトピックやオンエアの感想もお待ちしています。

ocean@interfm.jp

ぜひこちらまでお寄せください。


♪今回のオンエアでお届けした楽曲♪

HAIM「Relationships」

Sheryl Crow「If It Makes You Happy」

UA「HORIZON」


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6/15(日)10am - 10:40am

OCEAN BLINDNESS 〜私たちは海を知らない?〜

DJs: 海野光行, 高橋万里恵

メール: ocean@interfm.jp

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