
第31回(2025年10月30日放送)
今回のテーマは「新政権に期待すること」。
収録日は10月20日で、放送時点ではまだ正式な総理大臣は決まっていないものの、次の総理は高市さんになるだろうと見られている、という状況から話が始まりました。
苫米地さんはまず、「自民党が単独過半数を取る時代は、もう来ない」と指摘します。
かつて1955年の“55年体制”から続いてきた自民党一強の時代は、高齢層の支持層の減少とともに終わりを迎えつつあるといいます。
さらに、政治の現場がネット時代に対応できていないことを問題視。
2000年代からネット選挙の重要性を訴えてきた苫米地さんは、「今さらネット選挙をやらなきゃと言っているようでは遅い」と話し、SNSやTikTokなどで情報を得る若年層に対応できなければ、既存政党は支持を失うと警鐘を鳴らしました。
また、今回の選挙結果を踏まえ、「これからは連立時代だ」とし、政策協議のあり方にも言及。
維新や国民民主など、他党との連携が避けられない中で、党内外の議論が密室で進むことに疑問を呈しました。
特に苫米地さんが強調したのは、「本物の民主主義とは、国民がすべてを見られる仕組みでなければならない」という点です。
国会の委員会や党間交渉の過程をすべてオープンにし、国民がリアルタイムで議論の内容を確認できるようにすべきだと提案。
自身が関わるアプリ「フォートーク」などの仕組みを例に挙げ、政治家の発言や政策協議が国民に常に可視化される社会を理想として描きました。
さらに苫米地さんは、財務省と政治の関係にも触れました。
高市さんが掲げる「食料品の消費税ゼロ」は国民に歓迎される政策だが、財務省の抵抗も予想されるとし、そのせめぎ合いがどうなるか注目していると語りました。
ただし、こうした政策論争こそ国会でオープンに議論されるべきで、裏での“落としどころ”調整ではなく、国民の前で進めてほしいと強調しました。
そして、話は日本の政治制度そのものへ。
苫米地さんは、「日本は立法だけが選挙で選ばれる国」という点を問題視。
行政(内閣)を国民が直接選ぶ“大統領制”の導入を提案しました。
「内閣総理大臣を国民投票で選べば、それも立派な民主主義」としつつ、タレント出身者などがトップになるリスクも挙げながら、「それでも国民が選ぶのなら、それが民主主義の形だ」と語りました。
同時に、アメリカのように官僚と政治が分かれ、民間の専門家を閣僚として登用できる仕組みを日本ももっと柔軟に取り入れるべきだとも述べました。
最後に苫米地さんは、「密室政治はもう終わりにすべき」と強く訴えました。
国民の信託によって権限を与えられている政治家が、国民に見えないところで交渉や決定を行うのは許されないとし、「本物の民主主義とは、国民の目の前で、すべての意思決定が行われること」と締めくくりました。
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10/30(木)深夜0am - 0:30am
DJ:苫米地英人
ハッシュタグ:#cosmicradio
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